大統領選2022:新しい論点

投稿日時 : 2022/02/04 17:30

「住宅事情の悪化:アベ・ピエール基金はマクロン大統領の5年の任期に厳しい評価」
地方紙Charente Libreのウェブサイトより。

貧困層の人々などに手を差し伸べていたアベ・ピエール神父の意志を継いで活動しているアベ・ピエール基金は水曜日に年間報告を発表し、フランスのメディアはこの報告書の内容を大きく取り上げている。

この報告によると、フランスでは1200万人の生活が厳しい状況にあり、公共住宅が不足しているという。4百万人以上の住宅は劣悪な環境だという。

地価の上昇などもあり、公共住宅への申込みは増える一方なのに、公共住宅の提供がまったく追いついていないという。マクロン大統領以前の2016年には約12万の住宅が建設されたが、昨年は95000だけだったという。また、各市町村には公共住宅を作る義務が法律であるものの、建築許可を出さなかったりしている自治体も多いという。

さらに、国からの住居補助もGDPの上昇などと比べると減少していたり、公共住宅の建設数も減少しているという。

この報告を受けて、春の大統領選挙の候補者は、早速、マクロン現大統領の批判をしたり、自分が大統領になったら、より多くの住宅を作るなどの発言をしている。

大統領選挙に向けてまた新しい論点がでてきた感じだが、これからも次々とニュースでの話題がそのまま大統領選挙の論点になりうるだろう。