春はもうすぐ?

投稿日時 : 2022/02/03 17:30

「Covid-19:オリヴィエ・ヴェラン保健大臣によると、ワクチンパスは“7月の前には”解除される見込み」
Le Monde紙のウェブサイトより。

ピークは過ぎたともいえるがまだ油断できない状況のフランスでは、すでに現在の第5波だけではなく、コロナ以降のビジョンについて政治家も含め、具体的な発言が出始めている。

昨日、保健大臣であるオリヴィエ・ヴェランも、「もう最悪の状況は脱した」とし、1月から運用が始まったワクチンパスも、現在の状況から判断すると、夏までには状況が改善し、ワクチンパスは必要なくなるとの発言までした。さらに、ワクチンパスの条件自体も緩和し、これまでは3回のワクチン接種が条件だったものを、そのうちの一回または二回は、コロナウィルスに感染した場合でも抗体が出来たと判断してワクチンパスの条件になるとした。

また屋内でのマスクの着用義務も、春には解除されるという見込みも大臣は言及した。そして、4回の追加接種も、この秋に始まる可能性も語り、コロナと生きていくこれからの生活を垣間見せた形になった。

年が明けてからのフランスで、「夏まで」というのはある意味魔法の言葉だ。つまり「夏のバカンスまで」という意味で、夏のバカンスはいつも通り、コロナ以前の状態になると聞こえる。

感染状況の改善が見られない日本では、相変わらず政府からは何の具体的なメッセージも示されないばかりか、メディアも専門家も国民もその状況に甘んじているように見える。