フランスでは国民の六割が1回目のワクチン接種を終えたが

投稿日時 : 2021/07/27 17:30

マクロン大統領のツイッターより。
「4000万人のフランス人が1回目のワクチンを接種。つまり人口の60%近く。二週間で+400万}

バカンス先の南仏や大西洋岸、そして人口が集中するパリで感染がまさに爆発しているフランスでは、7月に入ってから、政府が最前線でワクチン接種を進めるようにあらゆる手を尽くしている。

大臣などがメディアでの発言を続けたり、国会でも緊急法案を通したり。昨日、大統領も自らの公式ツイッターで、フランスで1回目のワクチン接種を受けた人数が4000万人を超えたと発表し、「みなで力をあわせて、ウイルスに打ち勝とう。このままの勢いで続けましょう」とツイートした。

フランスから見ると、アルコール飲料のコマーシャルがまだテレビで流れているのも時代遅れだが、政府や民間企業はなんの広報戦略もやっていないようにしか見えない。

ところで、先日フランスの国会で承認された緊急法案だが、8月5日に以前紹介した、行政の最高裁判所の機能も持つ国務院(コンセイユ・デタ)が今回の法案が妥当かという判断を下すことになっている。さらに、この法案自体が前提としているのがフランスで宣言中の非常事態宣言下であるという条件だ。これは、政府としては年内いっぱいと希望し、上院では10月末までとされていたが、国会の審議で、11月15日までになっている(いまのところ)。

新年度が9月始まりのフランスでは、8月のバカンス期間の注意事項が発表された感じで、9月以降は本当に日常が再開するまでの移行期間となるようだ。本来は7月からそうなるはずだったが、やはりそんなに現実は甘くなかったということだろう。

そしてマクロン大統領は、日本で五輪の開会式に出た後は、フランス海外県の訪問を続け、これもまた広報戦略を続けている。