日本はいつになったら集団免疫を得るのか

投稿日時 : 2021/07/26 17:30

「衛生パス:未成年、ショッピングセンター、解雇…。承認された法案。」
Le Parisien紙のサイトより。

日本ではいまだにワクチン接種も進まず、ワクチン確保の話題も触れられないまま、粛々と東京五輪のスケジュールだけが進んでいるが、国民の5割近くがワクチン接種を完了したフランスでは、バカンスシーズンの7月の日曜の夜、国会で、Covid-19対策関連法案が承認された。

すでに国会も閉会して、政府の動きも見えない日本から見ると、法案の提出から審議、そして承認まではかなりのスピード感だ。議論が始まってからメディアなどでも様々な指摘があり、国会でも厳しい審議がされ、多少の調整があった。

もちろん、細かところ(細かいところではないという指摘も含め)への批判はある。

主な点は、職種などによるワクチン接種の義務化(ペナルティ付きだが、最高の解雇はなくなった)、衛生パスポート(パス・サニテール。日本ではようやく「健康パス(ポート)」と訳すメディアも出てきた)の適用範囲も拡げ、映画館などの文化施設、レストランやカフェ、展示会なども必要な場所となった。

6月は国内の一日の新規感染者数が2千を切る勢いだったのが、ここへ来て2万を超える逆の勢いにになってきたフランスでは当然の素早い対応と見えるが、日本から見ると、日本が何もしていないように見えるのか、フランスがやり過ぎに見えるのか。

いずれにせよ、国民の9割のワクチン完全接種を目指すフランスの方針はあきらかだ。