やっと登場したマクロン大統領。

投稿日時 : 2023/09/25 17:30

「エマニュエル・マクロンのインタビュー:TF1とFrance2での出演のポイント」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

日曜の夜のニュースで、民放TF1と国営France 2で、マクロン大統領がそれぞれのジャーナリストからインタビューを受けた。これは前日に急遽大統領府が決めたという。

新年度が始まってからは、マクロン大統領は、細かな発言はあったが、公の場ではっきりとフランス国民に対して語る機会をもっていなかった(さらに言えば、7月14日から)。その穴を埋めるかのように行われたテレビインタビュー。

様々なテーマで質問をうけ、様々な発言があったが、フランスのメディアがまず大きく取り上げているのが、フランスでも値上げが続く、ガソリンの小売価格について。大統領は、ガソリンスタンドの小売価格を仕入値以下でも販売できるようにすると発言、法的な準備はまだ出来ていないが、この方向で、ボルヌ首相もまずは仕入値価格で販売することを認めるようにと続いた。

さらに、ガソリンについては、経済的に厳しい世帯などに、以前も行ったガソリン補助金を支給するともした。

ただし、もちろん、野党やガソリンスタンドなどからは反発もでている。インフレ対策としては効果がなく、それよりも、生活必需品の一定の項目について、スペイン政府などがすでにやっているように、20%近いフランスの付加価値税(TVA)を撤廃するなどの案はよく語られている。

また、社会経済学者などの専門家には、もう何ヶ月も、インフレによる値上げなどの影響で、食料品などの買い控えなどの「我慢」や「節制」、「諦め」の時期が続いているが、その先にあるのは「反乱」だと警鐘を鳴らす人もいる。

そして、マクロン大統領のインタビューだが、多くのメディアでは、そもそも、中身がなく、いつものように広報戦略の一つで、またもやフランス国民を煙に巻いているようだという評価が多く聞かれる。