フランスの高校生は、選挙権はなくとも大統領選挙に声を上げる。

投稿日時 : 2022/04/20 17:30

「大統領選:第二回投票を前に、パリでは高校生が占拠中」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

大統領選挙の決選投票まであと4日。今晩は、マクロン氏とルペン氏が生放送で討論をする。

先週はパリのソルボンヌ大学などでは、学生たちのデモやキャンパスの占拠があった。これは、大統領選挙の第一回投票の結果を受けて、極右勢力の台頭を防ごうというだけではなく、もう一方のマクロン現大統領に対しても「闘おう」というもので、今回の大統領選挙でほとんど議論されていない環境問題や社会問題を取り上げるように求めたものだ。

そして、この流れを受けて、昨日の火曜日には、パリのルイ・ル・グラン高校では、200人余りの生徒が学校の前で声を上げた。パリやパリ近郊の他の高校でも同様の動きがあったという。

パリの学区にある166の高校のうち、5つがこの運動で閉鎖されていたという。

そして、本日の夜の一対一の討論だが、政策論争というよりも、一つのスポーツのような感じで、準備段階からメディアでも騒がれている。ポイントは、どちらが勝つかではなく、どちらが守り切れないかどうかが問題とされ、相手の挑発や意地悪な質問で落ち着きを失って、失言した方が負けだという。

若者から年金生活をする高齢者まで、全ての国民に受け入れられる政策はなかなか難しいだろうが、最後はどちらがより大統領にふさわしいかということになるだろうか。