アルコール消費もポストコロナ時代に?

投稿日時 : 2021/04/28 17:30

「ビール、シャンペン、蒸留酒…。3月のアルコール販売は急上昇」
Le Figaro紙のサイトより。

三度目のコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)となったフランスで、3月のアルコール販売が記録的な上昇だったという。レストランやバー、カフェも閉まったままのフランスで、全てのアルコールで売上が急上昇したという。

この3ヶ月間、ビールやシードルは2020年の同時期と比べて売上は18.5%、数量は15.9%の上昇という。なかでも、醸造ビールや地場産ビールなどが人気で、25.7%の上昇だという。

さらに驚く数字は、シャンペンの売上だ。2020年3月と比べると、なんと117.6%の上昇だという。

昨年の今頃は、オンライン飲み会こと、「e-apéro(E-アペリティフ)」などという言葉もあったが、1年経った今、当時のようなちょっとしたお遊び感覚はないようだ。心療内科に通うフランス人も多くなり、アルコール依存も増えているという話もよく聞かれる。

ただし。別の見方もある。

売上が伸びたのは、シャンペンに代表されるような「いいお酒」で、地ビールもしかり。ワインも、わりと良いものが売れている傾向にあり、いわゆる酔うためだけの安酒ではないという。さらに、全体としては量も売上も伸びているかも知れないが、ある一部の層がそのような行動にでていて、逆に、アルコールを全くとらなくなった層もいるという。

5月半ばからはテラス席から段階的、条件付きで営業再開とされるフランス。そこで飲まれることになるアルコールの消費の仕方も変わってくるような気配がある。