フランスの2〜5歳の子どもたちも画面を見過ぎ

投稿日時 : 2023/04/14 17:30

「小さい子どもたちが画面を見ている時間:フランス公衆衛生局の発表」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

日本のメディアではほとんど取り上げられず、フランスでは重要な政治社会的問題として取り上げられているものに、環境問題や差別問題などがあるが、子どもに関する話題もある。

近年、定期的にフランスのメディアで取り上げられるのが、インターネットやテレビゲームについてだったり、客観的な指標として、スマホやタブレット、パソコン、そしてテレビゲームなど、画面(écran)を一日に何時間見ているかという調査だ。

4月12日にフランスの公共衛生局が発表したところによると、特に2歳から5歳半の子どもたちが画面を見ている時間は、成長に危険を伴うほどだという。

もちろん、年齢が進むほど、画面を見る時間は増えてきており、小さいうちはテレビが大きな割合を占めているが、次第にタブレットになり、スマホの割合が増えてくるという。また、調査では、家庭環境や、住んでいる地域によっても差があることもわかっているという。

ただし、この時間はあくまでも親などからの聞き取りに基づいており、実際はもっと長い時間画面を見ている可能性もあるという。

それでもこうした調査では、小さい頃から画面を見過ぎると、言語の習得やコミュニケーションに問題が起こったり、視力や姿勢など、身体的な問題もあったり、心理の面でも行動の面でも健全な成長ができないという。専門家によると、3歳まではまったく画面をみさせない、それ以降も、食事中や寝る前には画面をみさせない、寝室にも画面は持ちこまないとうルールが大切だという。