甘党のフランス人

投稿日時 : 2020/10/22 18:00

LMP
Le Meilleur Pâtissier : 9年目を迎えた今年度の初回より。

パリなどで始まった夜間外出禁止はすっかり他の話題にかき消されたまま、続いている。どんよりとした冬空に向かうフランスでは、9月の新年度から始まった地上波のテレビ番組もそれなりの人気だ。日本では「芸能人」と「お笑い芸人」が登場しない番組はゴールデンタイムで考えられなく、そもそもフランスでは、日本で言う「バラエティ番組」とは違う娯楽番組が人気で、一つは長年伝統的にあるニュース(政治や経済から文化、ピープルまで)を皮肉や風刺を含めてコメントするタイプのスタジオでの生収録のトーク番組、そしてもう一つが、20年以上前から世界中で流行始め、フランスでは独特の進化をしている、いわゆるリアリティ番組だ。

一般のマルセイユ人(日本でいうところの大阪人)を集め、おバカキャラ同士の言動を面白がるリアリティ番組、サバイバル系で、チーム同士やチーム内での言い争いを楽しむ番組など、言葉でのやりあいが激しいフランス人ならではのコンテンツで、参加者は全て一般人だが、参加者同士のやりあいを楽しむものだ。

そして、もう一つが、挑戦系の半リアリティショーで、アマチュアが歌を歌うものは日本や他の国でもあるが、フランス人が好きなジャンルにグルメ系の挑戦型のリアリティ番組がある。料理のプロが競う『Top Chef』もフランスで独自の人気番組となったが、これを放映する民放局M6が、『Top Chef』と交互に放映するのが、『Le Meilleur Patissier』(ベスト・パティシエ)だ。9月から新しいシーズンが始まり、それなりの人気だ。司会進行も、人気の若手イケメンのパティシエや人気の料理家ブロガーなどを起用するなどしている。

最初のテストは、「アースケーキ(地球のケーキ)」というお題で、レシピは与えられているものの、それを発表から2時間以内で作るという技術的な挑戦だった。

これは、プロではなく、アマチュアが参加して、様々な挑戦をし、審査員には著名なプロのパティシエなどがくる。これまでの優勝者はオリジナルのレシピ本を出版などしている。

「Le Meilleur Pâtissier:シリル・リニャックのメルコショコのレシピ」
女性週刊誌Famme Actuelle誌のサイトより。
昨日の放送では、ショコラ(チョコレート)がテーマだった。