フランスは文化も大切にする。

投稿日時 : 2020/10/23 18:00

「コロナウイルス:ロズリヌ・バシュロ文化相は、
舞台芸術と映画に例外的に1億1500ユーロの支援を発表」
20 Minutes紙のサイトより。

本日の夜から、外出禁止(Couvre-feu)はフランスの2/3に拡大され、対象となるフランス人は4600万人だという。それでも10日以上は感染者数も重症患者数も減ることはないというのが専門家の見解で、政府も、11月は「厳しい(éprouvant)」月になるといっている。

日本でも初詣での制限が話題になっているように、マルシェ・ドゥ・ノエルこと、クリスマスマーケットも中止が発表されはじめるなど、年末にむけて、状況は厳しくなっている。

夜間の外出制限は飲食業だけではなく、秋冬の都市部での娯楽である文化事業にも大きな影響で、文化大臣は早速にも、舞台芸術(spectacle vivant:演劇、ダンス、オペラ、サーカス、コンサートなどの、演者と観客が同じ時間と空間を共有する芸術)と映画に対する支援を発表した。

日本ではなにかと、GoToをつけての支援策で、「お客様は神様」という消費者目線だが、フランス政府は、業界ごと(飲食業、自動車産業、芸術関係、医療従事者など)への支援だ。ちなみに今回の支援額は、すでに決定している4億ユーロあまりの支援への追加で、Covid-19の第二波を受けての対応だ。

さらに、政府は、文化関連事業者などの法人税免税を2021年前半までに延長するように議会に提案することも考えているという。