スターウォーズより高い視聴率

投稿日時 : 2019/12/11 18:00

「テレビ視聴率:“Le Bazar de la charité”は常に最強」
Le Parisien紙のサイトより。

連日フランスで賑わっている年金制度改革の動きについては、本日、フランス時間12時にフィリップ首相が全容を発表したあと、さらに新しい段階にはいるだろうが、すでに明日も局地的なデモが予定されており、17日も大規模なデモが予告されている。ストライキも終わる気配はない。

そんななか、フランス人が夜にどんなテレビを見ているか。例えば月曜日の夜のプライムタイム(フランスでは21時から)で最も視聴者が多かったのが、民放TF1がNexflixと共同で制作したフランス産ドラマ、Le Bazar de la Charité(直訳:ラ・シャリテのバザール。チャリティーバザー)。700万人近い視聴者、視聴率にすると30%近くという高さ。同じ時間には民放M6では、これも人気の農村お見合い番組、L’amour est dans le pré(愛は牧場に)が放映されていたが、一般人参加のこの番組の視聴率は15%弱。さらに、同時間帯で若者向けチャンネル、TMCで放映されていたのが、スターウォーズ映画シリーズのエピソード2「クローンの攻撃」。これはわずか6.7%だったという。

このフランス製ドラマはNetflixとの共同という初の試みで、Netflix制作ということで世界配信も決まっており、日本語版もすでに準備されているが、なぜか邦題は「運命の焔」。

フランスではこの月曜日が最終回で、続きはないはずだったが、シーズン2はあるのかと話題になったり、主演女優たちも注目されたりしている。このドラマは19世紀末のフランスが舞台で、実際にあった出来事をベースに、そこに生きる女性たちのドラマを描いたものだ。なぜこうしたドラマが人気なのか。現実逃避なのか、現実と重ね合わせているのか。
(日本でもNetflixで見られるようになるが、すでにフランス語版は動画サイトで一部見られるようだ。)