今年はフランスにペールノエル(サンタ)は来ない?

投稿日時 : 2020/11/09 18:00

「クリスマス:おもちゃ市場では、7億7千万ユーロの損失」
Le Figaro紙のサイトより。

フランス政府は、今週末から来週頭にかけて、進行中のコンフィヌモン(自宅隔離・外出制限)の状況を判断することになっている。週末から今朝にかけてももちろん、フランスの国内ニュースはCovid-19に関係する様々な数字が語られている。そして、第一波の時のように、飽和状態になってきた病院から重症患者が国内だけではなく、ドイツやスイスなどの近隣諸国へも移送されはじめた。

感染者数よりも、死者数。そして、病院での重症患者数、集中治療中の患者数など。いずれも安心するような数字ではないが、コンフィヌモンの効果が出始めているという話も。そしてクリスマスについては、かなり諦めモードになっており、大晦日もかなり見通しが悪くなっている。

Le Figaro紙が取り上げたのが、「生活必需品」ではないとして、書籍と同様に、スーパーでも販売コーナーが閉鎖されたおもちゃ市場だ。フランスでのおもちゃは、クリスマスに向けての11月と12月に年間の半分近くの売上があるといい、この期間に、おもちゃを売ることができないことで、7億7千ユーロの売上が消えるという試算があるという。しかもこの2/3が、大型スーパーや街のおもちゃ屋さんで、現在コンフィヌモンで営業できないところだ。

この記事では、イタリアでは、書籍もおもちゃも「生活必需品」として営業が認められていると締めくくっている。そして、ヨーロッパではフランスが唯一、街の小売店との平等のため、大型スーパーのおもちゃコーナーを閉鎖しているという。

感染症対策はもちろん、経済対策についても、今週末には政府がなんらかの方針を示すと期待されている。