2023年、フランスはまだデモやストライキで大騒ぎ。

投稿日時 : 2023/01/19 17:03

「1月19日のストライキ:怒りと諦め、はたして今の状況はそこまで大きな動員に有利なのか?」
仏版ハフポストのウェブサイトより。
(写真は17日夜にマルセイユであったデモの様子)

今日、先週から大きく騒がれていた全国規模のデモとストライキが始まる。すでに昨日の夜から一部の地域ではデモがあり、パリでは交通や学校がかなり麻痺するとされている。フランスのメディアは朝からライブで各地の状況を伝えている。

街に繰り出すのは、何十万人か、何百万人か。交通麻痺などで、嫌気がさす国民がどのくらいいるのか。デモの際に破壊行為や暴力行為などが行われるのか。パリなどでは、警察も警戒してかなりの数の警官などを配置するという。

政府は、「デモをする権利」は認めつつ、一般のフランス国民の日常生活を脅かすのは無責任だという立場で、年金制度改革についても譲歩する様子はまだ見せていない。いずれも今日、そして今後の反対派の盛り上がり次第なのは変わらない。

但し、マクロン大統領はこの間、公の場にはほとんど姿を見えもしなければ、年金制度改革についての発言もしていない。そしてメディアではかつて、マクロン大統領が需給年齢を引き上げることは「偽善的だ」と一蹴していたことを何度も取り上げている。すでに昨年末、この7年前の発言を問いただされて、「状況が違う」と反論していたが、多くの世論調査では国民は納得しておらず、今回の年金制度改革の大きなポイントである、受給年齢の引き上げがすんなりと受け入れられるかどうかはわからない。

一方、組合側も、フランスの大手労働組合8つと、若者の組合7つが共同戦線をはるのも、1968年以来ともいわれ、この連合が一時的なものなのか、続くのかも重要なポイントになるとされる。