次は1月31日。

投稿日時 : 2023/01/20 17:30

「年金制度改革:大規模な動員のあと、政府にはプレッシャー」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

昨日の年金制度改革反対の全国デモ、大きな混乱はなく、主催した労働組合によると全国で200万、警察発表では110万人が街に繰り出したという。

次は今週の土曜日にも若者を中心にデモが予定されていたり、地域や業種によって、ローカルでデモやストライキが予定されているが、全体としては11日後の1月31日にもう一度大きなデモとストライキが発表された。

これは組合側の戦略で、年金制度改革に反対する人たちはそもそも収入が高いわけではなく、物価高のフランスで、デモやストライキをすることで給料が減ることは厳しく、それでも効果的に政府に圧力をかけるために、時間をあけて、参加率を高めようというものだという。そして長期間のストライキなどは、他の国民からの指示も得られにくいという事情もある。

政府はまったく譲歩する態度は示しておらず、まさにフランス語でよく言うように「Bras de fer:腕相撲」が始まっている感じだ。フランスの国会では、まず委員会での審議が1月30日に始まり(この翌日にデモ)、国会の審議は2月6日からだという。そして50日後、3月26日には審議が終了する予定だという。

3月末までは、フランスではデモやストライキが多いと覚悟をした方がよいかも知れない。