フランスで語られる男女格差

投稿日時 : 2023/11/08 17:30

「賃金の不平等:月曜の11時25分から、フランスの女性は無給で働いている」
経済紙Les Echosのウェブサイトより。

今週、男女平等に関する民間団体Les Glorieusesが発表したところによると、今年の11月6日11時25分以降、フランスの女性は無給で働くことになっているという。

これは、フランスの男女間の給与の差を計算し、労働時間に換算すると、今週の月曜から年末まで、フランス人女性はただ働きをすることに等しいという。これは、2021年の給与格差が15.4%だった数値に基づいている。

フランスの国立統計経済研究所(INSEE:インセ)は、厳密にいえば、給与自体に差があるわけではなく、給与が高い職業についているのは男性が多いということだとしている。

実際に、秘書の95%は女性だったり、家政婦や介護従事者なども9割近くが女性だったり、スーパーのレジ係も8割以上が女性など、フランスの政治の世界とは大きく違って、一般社会では男女平等にはまだまだほど遠い。

また、女性の低賃金は、家庭内暴力や、家庭での女性の立場が低いことの原因にもなっているとされている。