フランスの夏は山火事の季節

投稿日時 : 2022/07/15 17:30

「ライブ。山火事:ジロンド地方では7000ヘクタールが燃えた」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

湿気が多く、なぜか梅雨明けしたはずなのに梅雨のような現在の日本からは想像がつかないが、日本よりも乾燥しているフランスでは、春から夏にかけては山火事の季節でもある。

日本では相変わらず梅雨は季節の風物詩のように取り上げられるばかりだが、フランスは風物詩的である山火事も、地球規模の気候変動と関連して語られることが多い。

今週末にかけて熱波が恐れられているフランスでは、すでにジロンド地方で二つの大規模は山火事が起きており、アヴィニョンの近くでも別の激しい山火事が発生している。火曜日から始まった山火事ではすでに7000ヘクタールが燃え、1万人近くの住民が避難したという。

消防士も1000人規模で出動していて、消火活動が続いているという。

この山火事は、乾燥している森や林で、風で木々がこすれるなどして発生するとされ、近くに廃棄されている引火しやすいもの(廃棄されている自動車や農機具など、人間が捨てたもの)に飛び火して始まるという。森林の管理が出来ていないことも原因で、そういった廃棄物を許していたり、伐採がうまく出来ていなかったりするという。

14日に久々に国営放送と民放からのジャーナリストに答える形のテレビインタビューをしたマクロン大統領も、気候問題は、ウクライナ情勢と同じくらいに重要課題として話していた。