世界基準では、ハイブリッド車も環境に悪い

投稿日時 : 2020/12/09 18:00

「自動車:批判で曇ったハイブリッドのブーム」
経済紙 Les Echosのサイトより。

世界中でガソリン車の廃止が宣言されるなか、日本でも数日前に、ようやくではあるものの、曖昧な時期設定を提示した。一方、フランスやヨーロッパではもちろんガソリン車の廃止は決まっているだけではなく、日本が当面は認め続けているハイブリッド車についても、批判が強まっている。

日本はハイブリッド車については規制の動きはなく、メディアでもネットでもほぼ語られないが、フランスでは最近、ハイブリッド車への批判が大きくなっている。もちろん、ハイブリッド車はガソリンの使用量、それに伴うCO2の排出量は少ない。ただし、環境問題は、CO2の排出量だけではない。フランスの経済紙がとりあげた調査によると、自動車メーカーが提示しているCO2排出量は現実の排出量よりも少ないという。さらに、環境問題に関心がある専門家などからは、ハイブリッド車は構造上、電気自動車よりも重量があり、熱効率やタイヤの摩擦による大気汚染などの値が高いことや、ハイブリッド車自体の製造や維持など、この物体を作りだし、持ち続けること自体が環境にどう影響を与えるかというグローバルな視点で語られる。

フランスのデコンフィヌモン(コンフィヌモンの解除)については、明日夜にカステックス首相が発表とされるが、ほぼ、完全な解除ではなく、多少の制限の限定的な緩和とさらなる国民への協力のお願いになると予想されている。