フランスの基準は一日の新規感染者5千人以下。

投稿日時 : 2020/12/08 18:00

「デコンフィヌモン。12月15日の設定は延期される?」
地方紙Ouest Franceのサイトより。

マクロン大統領が発表したデコンフィヌモン(コンフィヌモン(自宅隔離)解除)の日付まであと一週間となり、メディアでも政府内でもこの日程についての話題が増えている。

ほぼ、一日の新規感染者数が5千人以下という条件は達成するのは、誰がみても難しいとされ、政府内では12月15日、つまりノエル(クリスマス)10日前という象徴的な日に向けてどのようなことを国民に知らすか、検討中という。水曜日に関係会議が開かれ、木曜日に首相が会見することになっている。

おそらくは、当初予定されていたような完全なデコンフィヌモンになることはないとされるが、それをどう呼称するのか、どういった制限内容になるのかが注目される。

フランスでは、アメリカやカナダでの「感謝祭効果」(effet Thanksgiving)を引き合いにだし、ノエルと年末の集まりの後、同じように感染拡大がフランスで起こり、第三波となることを恐れている。政府はすでにノエルの会食は大人は最大6人までとの要請はしたものの、国民側は、ある世論調査では集まる人数の平均は5人程度という発表もあり、国民側はそれなりに注意しているという事実もある。

政府としては、国民の「良識」に訴え、制限を厳しくすることなく、ノエルの期間には「ガス抜き」をしてもらって、「協力」を求めたいようだ。医療関係者などからも、ノエルの会食の翌日はみんなで検査に行くようにして、第三波の発生を抑える努力をしましょうと呼びかけ始めている。

ちなみにマクロン大統領が提示したもう一つの指標はなんとか達成できそうだという。これは、重症患者数で、一日2500〜3000人という指標だ。