コヴィッド世代

投稿日時 : 2020/12/10 18:00

「世論調査:“コヴィッド世代”、コンフィネ(自宅隔離)しているが、耐え続ける若者たち」
L’Express誌のサイトより。

おじいさん世代の日本の首相は公に発言することがないまま年末を迎えるなか、「若い」フランスのマクロン大統領は、若者向けのネットメディアBrutで2時間の生出演やフランスの若者がよく使うSNS、SnapChatで投稿するなど、若者向けのコミュニケーションをとっている。

「2020年に20歳でいることは大変だ」と理解を示し、若者向けの雇用対策などにも取り組んでいる。メディアでも若者の苦境は定期的に報じられているフランス。

昨日公表された18歳から24歳に対する世論調査でも、コロナ禍におけるフランスの若者の苦境があきらかにされた。夏あたりは、感染を恐れずに出歩く若者は、感染源かのように扱われていた。確かに若者の感染率も死亡率も低く、感染症の観点からは若者は他の世代に比べると問題はないが、とくに学生などは、経済的、社会的な立場は非常に脆弱であることが調査からもわかったという。調査によると若者の四人に一人が毎月の生計が苦しいといい、二人に一人が過去半年で経済的理由で食事を抜いたことがあると答え、三人に一人が経済的理由で医者にかかれなかったという。

もちろん、将来について、将来の職についても、展望の変更を余儀なくされているのはもちろんだが、6割の若者が、人生で大切なものに、健康や家族が最優先となっている。さらに別の世論調査では、18歳から30歳の広い世代で、今後数十年にわたって、自分たちが今のつけを払わされると感じでおり、半数以上が「犠牲にされた世代」と感じているという。

記事の写真は、12月5日にトゥールーズであったデモの写真で、プラカードには、「どうして私にはおじいさんやおばあさんよりも権利が少ないの?」とある。