病院もストライキ。2022年6月。

投稿日時 : 2022/06/07 17:30

「医療従事者不足、低賃金、救急医療の危機:この火曜日、病院はストライキ」
地方紙Midi Libreのウェブサイトより。

5年に一度の議会選挙の第一回投票を今週末に控えたフランス。本日、火曜日は、フランス全土の多くの病院でストライキが予定されている。

実に9の組合や団体が呼びかけ、少なくとも50の自治体(パリやグルノーブル、マルセイユ、ナント、トゥールーズなど)で予定されている。

フランスでも新型コロナウィルスの状況は徐々に改善されつつあるが、医療体制は疲弊しており、状況はよくない。緊急医療が機能しなくなっていたり、医療従事者の労働状況が改善されていなかったりで、本日のストライキで政府に訴えることになったようだ。

マクロン大統領も先週、医療従事者たちの不満を受け止め、シェルブールの病院を訪れ、支援を約束したが、それでは不充分で、このシェルブールでもストライキが予定されている。大統領は議会選挙が終わった7月には対策を発表するというが、病院側としては、状況はそれまでまっている余裕がないという。

コロナ禍とウクライナ情勢による購買力(pouvoir d’achat)問題、気候変動とウクライナ情勢による農業問題、教育現場の問題、そして医療体制の問題と、ポストコロナのフランスは様々なところで問題があふれてくるように見える。議会選挙のあと、バカンスのあとの新学期以降、大きな社会運動が起こる可能性が大きいようだ。