フランスのメディアはほぼ戦時下

投稿日時 : 2022/03/08 17:30

「ウクライナ:戦争の罠にかかる市民」
3月8日付Le Monde紙の一面。

ウクライナ情勢、ウクライナ戦争は、ヨーロッパでは「第二次世界大戦以来」の大惨事という扱いで、日本での扱いとは全く違う。メディアも臨戦態勢、ロシアへの抗議、ウクライナへの支援もおおきく、テレビやメディアではフランス赤十字などが寄付を呼びかけている。

風刺的・シニカルなコメントでは、「プーチンは48時間でコロナを壊滅させた」というものも見られたように、もはやコロナどころではない。

3月8日付けのLe Monde紙も、「戦時下」扱いの特別編集(Edition Spécial)でウクライナ情勢を取り上げている。

一面の導入文を簡単に訳す:
・首都キエフにはロシア軍が迫り、2番目に大きい都市ハリコフでは爆撃が続き、マリウポリでは住民の避難が失敗している。
・モルドバでは、避難民の増加による人道的危機にロシアへの不安が加わっている。
・ドイツやイタリアでは、ウクライナからの第一団を迎え入れはじめ、トルコではロシア人ジャーナリストの受け入れが始まった。
・イスラエルは、史上初、紛争での仲介を提案した。
・インタビュー:陸軍将によると、「ロシアはウクライナ軍を滅多斬りにしようとしている」
・ロシア:ロシア政府は歴史的な後退をするかもしれない。専門家によると「情報的な非常事態にある」
・分析:侵攻の背後には、二つの社会モデルの間の闘争がある。
・文化:ロシア人指揮者ソヒエフ氏がボリショイ劇場とトゥールーズの管弦楽団から辞任。ウクライナ在住の写真家ネヴィル氏が写真集で紛争を糾弾