あと5週間

投稿日時 : 2022/03/07 17:30

「マレシャルは公式にゼムール支持を表明し、RN党をぶん殴る」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

フランスの大統領選挙第一次投票まであと5週間。公式の候補者は締め切られ、12名となった。

ウクライナ戦争が続く中、現大統領のマクロン氏が優勢なのは変わらず、この「有事」に国家元首として振る舞うマクロン氏はよほどのことがない限り第二次投票に進まないわけはない。

ただ、その決選投票のもう一人が誰かはかなり混戦状態で、これがこの先5週間のポイントだろうか。さらにいえば、有力なのは、極右系の二人、マリーヌ・ルペン氏とエリック・ゼムール氏、極左系のメランション氏、そして右派系のヴァレリー・ペクレス氏の4名だ。

このうち、ペクレス氏は、過去、さらには最近までの親ロシア、親プーチン発言が追求されていたりして、ウクライナ情勢を受けての対応も様々なようだ。

そして、昨年からメディアを騒がせていたゼムール氏だが、3月4日(金)は、パリの司法裁判所の判決で、大統領選挙への出馬表明の動画で無許可で使っていた画像の使用について7万ユーロの罰金が科せられた。削除しないと一日あたり5千ユーロが追加されていくという。これでゼムール氏が法で罰せられたのが4回となった。そして6日(日)、トゥーロンで開催されたゼムール氏の集会では、目玉として、ライバルである国民連合(Rassemblement National)の大統領候補、マリーヌ・ルペン氏の姪のマリオン・マレシャルが、公にゼムール氏の支持を表明して、登場した。

元々、叔母と姪は仲が悪く、マレシャル氏は叔母からもRN党からも距離をとっていて、その動向が注目されていた。これまでもRN党からは、ゼムール氏に鞍替えする幹部などもあり、マレシャル氏が公式に発表したことで、RN党にはさらに打撃で、ゼムール氏はこれで巻き返しを図るとされる。