ゴダールとテニス。

投稿日時 : 2022/09/14 17:30

「ジャンリュック・ゴダールの死去。ローランギャロスでの勝利を夢見た監督。」
スポーツ紙L’Equipeのウェブサイトより。

昨日の発表のあと、フランスはもちろん、日本でもメディアやSNSでわりと大きく取り上げられているのが、映画監督、ジャンリュック・ゴダールの死去のニュース。

フランスでは大統領から多くの映画関係者などがコメントを発表、SNSでも追悼などで溢れている。その業績や人柄などが語られるのはもちろんだが、フランスのメディアでこれをきっかけに再燃しているのが、「尊厳死」「自殺幇助」の話題だ。スイスでは法的にも医療的にも整備されて認められているが、フランスでは認められていないが、近年、議論されはじめていた制度だ。

日本で取り上げられるゴダールは、もちろん映画関係の話題、そして日本との関わりがたまにあるくらいだが、フランスではスポーツ紙もゴダールの死去を報じている。奇しくも(あるいはこのタイミングを選んだのかもしれないが)、初期のゴダール作品、「A Bout de souffle」や「Pierre le Fou」などで主演を演じたジャンポール・ベルモンドは去年の同じ時期、9月6日になくなったところだった。

そしてベルモンドも愛していたテニスは、ゴダールもまた愛しており、ローランギャロス国際テニスなどでの観戦はもちろん、自身も、映画制作で行き詰まったときなどにもテニスをやっていたという。

L’Equipeのウェブサイトの記事の写真は、2000年5月31日、プロデューサーのアラン・サルドとローランギャロス国際テニス大会に観戦に来ていたときのもの。