フランス文学はもう日本ではオワコンなのか。

投稿日時 : 2021/06/24 17:30

「文学:ガリマールが、かのミニュイ出版を買収」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

フランスで三本の指にはいる大手出版社、ガリマールは、その母体であるマドリガルが昨日発表したところによると、戦後からフランス文学界の一翼を担っていたミニュイ出版(Les Editions de Minuit)を買収したという。

ミニュイ出版は戦中に始まった出版社で、特にヌーボーロマンの作品を数多く出版し、大手ガリマールの創業者、ガストン・ガリマール氏も「あなた方が自由であること、そして自由であることを知っていることをうらやましく思うときがあります」認めていた出版社だ。

この買収は、現社長のIrène Lindon(72歳 創業者の娘)が、会社の将来を考え、ガリマールに買収を持ちかけたという。ガリマールも、フランス文学界の慣習に従い、ミニュイ社の独立性と継続性を約束したという。ただし、買収の条件や金額などは公にされていないという。

ガリマールはこれまでにも、フラマリオン(Flammarion、2012)やPOL(2003)なども吸収している。