ブラジルを警戒するフランス

投稿日時 : 2021/04/14 17:30

「ブラジル変異株を危惧するフランスの政治家。わかっていること」
仏版ハフポストのサイトより。

日本でも、フランスがブラジルとの発着便を全面停止すると決めたというニュースは小さいながらもでている。日本では、そもそもブラジルの感染状況もふくめ、世界的感染症の世界での動向はほとんど(フランスなどに比べ)伝えられていないが、フランスではブラジルの状況、そしてそこからのブラジル型変異株の話題は深刻に取り上げられている。

フランスでもブラジル変異株の割合は0.1%で、年末から取り上げられ始め、現在は大半を占めているイギリス変異株に比べて、脅威ではないようにみえる。

しかし、フランス政府や政治家が危惧しているのは、新たな変異株が今後、かつてのイギリス変異株のようにあっというまに国民の間に拡がり、現在第三波を迎えているフランスで、第四波のトリガーになることだ。さらに、フランスの専門家などによると、問題は、新しい変異株自体だけではなく、南米の大国、ブラジルがまったく感染症対策をしているようにはみえず、常に市中でウイルスが蔓延している状況では、さらにウイルスが変異を繰り返し、より強力なワクチンになる可能性があることだ。

フランス本土ではまだ多くの感染は確認されていないが、フランス政府は先手をうったかたちになった。これは、実質的な感染対策でもあり、フランスや世界基準で感染症対策が遅れているブラジルへの警告ともいえるという。

ちなみに、1月2日に日本でも羽田空港でブラジル変異株が確認されたというニュースがフランスでも報道されていたが、日本ではその後、ブラジル種についてはほとんど話題にされていない。