フランスでは、車の次は、環境に優しい住居

投稿日時 : 2021/04/13 17:30

「気候法:2028年、エネルギーを喰う住居はもう賃貸できない」
地方紙Midi Libreのサイトより。

月曜日、フランスの国会で全会一致で採決されたのは、”熱効率のざる(Passoire thermique:パソワール・テルミック)”と呼ばれる住居の賃貸を2028年から禁じるとした法律だ。

エネルギーの効率的な消費とCO2の排出を制限するという、環境に配慮した法律で、住居・建物に使われるエネルギーは国全体の45%で、CO2排出も25%という算出がある。「熱効率のざる」という根拠となる数字は、1平方メートルあたりの年間のエネルギー消費が330kWhとされ、年間の消費量で細かくランク付けされ、そのランクによって規制がかかるという仕組みだ。

現在、フランスの住居の6分の1が熱効率が悪く、夏は暑く、冬は寒いとされ、その数は4800万世帯だという。2028年までにこの状況を改善するための法整備だ。