フランスが好きそうなアメリカの話題:M&M’s

投稿日時 : 2023/01/27 17:30

「M&M’s:かの有名なカラーのキャラクターがいなくなる理由」
Marie france誌のウェブサイトより。

ここ数日、フランスのメディアで取り上げられているアメリカの話題で、いかにもフランスにとって「アメリカらしい」話題が、日本でもよく知られているチョコレートM&M’sがそのキャラクターを使用停止すると発表したことだ。

日本ではほとんど大きく取り上げられてはいないが、アメリカのエムアンドエムズでは、最近、次々と女性よりのキャラクターや、近年の「ダイバーシティ」を反映した多様な色のキャラクターを登場させていたが、アメリカの保守的な人たちからは批判されていた。

エムアンドエムズがキャラクターを導入したのは、1971年、最初は赤と黄色だった。1995年、アメリカの「国民投票」で青が加わった後、1997年には「ミス・グリーン」が加わった。そして、2011年、ミス・ブラウンが加わった。

問題は、昨年の9月に加わったミス・パープルで、これも日本では一般的にはまだまだ認知が浸透していないLGBTQを象徴する色だった。この頃から、アメリカでは保守派からの批判が強くなり、さらに、今年の1月に女性のキャラクターだけを描いた限定版を販売したことでさらに風当たりが強くなった。

販売会社としては、論争が大きくなって収集できなくなったことなどから、人々を分断させるのは、望んでいたことではないとして1月23日、公式SNSでキャラクターの無期限休養を発表した。

これを受けて、フランスでは、「ここが変だよアメリカ」ととられるようなニュアンスでこの話題を伝えている。

アメリカのMMsのウェブサイトより。問題となった限定版。