一足先にストライキ。

投稿日時 : 2023/01/26 17:30

「年金問題:港湾や製油所、電力会社では、この木曜日にストライキ。労働組合CGTは抗議活動を強化させる」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

来週、1月31日に予定されている全国規模のデモやストライキ。その前に、本日と明日、大手労働組合の一つ、CGTの呼びかけで、電力会社や港湾労働者、そして製油所でストライキが予定されている。

来週の全国規模で多くの職種が参加するデモとストライキの前に、政府の年金制度改革にさらに圧力をかけるために仕掛けるものとされる。今週の政府サイドからの発言では、ほとんど譲歩する姿勢がみられなかったこと、来週も前回と同様の期間限定のデモやストライキでは不充分だということだろう。

組合側の究極の目標は、年金制度改革を完全に諦めさせることだが、そのためにどのような戦略をとるかがポイントになる。一般国民の生活に影響を与えるような、交通麻痺や物流の停滞などはあまりやり過ぎても効果がないし、デモにしても、前回は大きな氾濫分子などが入り込むことはなかったが、大きくなりすぎると警察との衝突やデモとは関係のない破壊行為などがある可能性も高まる。

様々な世論調査では、国民の過半数から反対運動は支持されており、政府や大統領の指示も低いが、この年金制度改革、どのような結末になるかまだまだ見えてこないようだ。