真っ黒で始まったフランスの2022

投稿日時 : 2022/01/04 17:30

covidtracker.frのサイトより。
12月30日のデータでの、10万人アタリの新規感染者数。

フランスでは少しでも感染状況が悪化するとマスク着用を義務化しないと国民はマスクをしないし、基本的な感染症対策も徹底しないようだ。日本では、緊急時代宣言下でもマスクの着用を義務化することもなく、現在のように感染状況が落ち着いていても、マスク着用や感染症対策はかなり守られている。

フランスも日本もワクチン接種率はそれほど違わないが、こうした基本的な衛生面での国民性の違いが現在の感染状況の違いだろうか。

フランスの年末はそれなりの制限が呼びかけられていたが、やはり蓋を開けてみると、それなりにフランス人は楽しんだようで、その結果が感染状況に表れてきている。

新規感染者数は激増、唯一の救いは重症患者数などはそれよりは増加は少ない。数ヶ月前は緑色だった感染状況マップも、あまりの感染者の多さに、高い基準を再設定し、赤を通り過ぎ、その上の紫も超えて、フランスは「真っ黒」だ。

年頭のテレビ演説でマクロン大統領は、今年はCovid-19から抜け出す年だと国民に語った。ただ、年末から本日までの状況では、まだまだ「トンネルの出口」は見えてこないのが現実だろうか。

政府が1月15日からの施行を予定していた「ワクチンパス」も、国会の審議が止まっており、政府のコロナ対策はさらなる対応が試されている。