希望のクリスマス

投稿日時 : 2021/12/24 17:30

「Covid-19:オミクロン株の急拡大に対しても絶望しない四つのよい理由」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

なんとかクリスマスまできたが、フランスの雰囲気はよいとは言えない。感染者数の激増も収まる気配はなく、クリスマス休暇モードに入ったフランスでは、国民も政府もなんとか年明けまでやり過ごそうという感じに見える。

日本もオミクロン株の市中感染が増えてきたが、フランスではオミクロン株の話題、ワクチン接種の話題、そして医療体制についても多く語られている。

ところが、オミクロン株については、以前のデルタ株などのように怖がることはないという記事も見られる。地方紙Ouest Franceではその原因を四つあげている:

・最初にオミクロン株が確認された南アフリカではオミクロン株の波は収まる傾向にあるとみられる。
・英国での二つの研究でも、南アフリカでオミクロン株の勢いが収まりつつあり、オミクロン株での入院や重症化もデルタ株に比べて少ないというものがある。
・フランスでは(まだ)、病院にはオミクロン株の影響がなく、デルタ株の時よりも入院者数が少なく、感染者数の割に医療体制の逼迫は厳しくはないという。
・12月10日に保健相はクリスマスまでに追加接種を2000万人に受けてもらうという強気の目標を掲げていたが、ほぼ達成する勢いで、さらに5-11歳の子どもたちへのワクチン接種も始まり、ワクチン接種戦略も進んでいる。

そして、ある見解では、現在、オミクロン株で感染しているのは、20代や30代の世代で、パリ在住が多いという傾向で、さらに現在入院している人の大多数はワクチン接種を行っていないか完了していない人だという。

去年もそうだったが、今年も年末(フランスでは年始は特にないので)のフランス国民の行動にかかっているようだ。