フランスは5/31(月)から18歳以上の全ての国民にワクチン接種開始

投稿日時 : 2021/05/21 17:30

「”このときを待ちに待っていた”。この水曜日、テラスや映画館、美術館では、日常の再開の第一段階は人びとに幸福感をもたらした。」
5月21日付けのLe Monde紙より。

いつもは不満が多く、シニカルで、気が滅入りがちのフランス人も、水曜日からは上機嫌で、幸福感に満ちあふれているようだ。

天気が悪くても、かさをさしながらもテラス席で朝からビール。朝8時から映画館に並び、美術館でも開館をまち、デパートではiPhoneの発売日かのように消費者は拍手喝采で迎えられた。

画像を掲載したLe Monde紙の写真は:
・リールの写真美術館
・レンヌのカフェのテラス
・マルセイユのスケートボード場
・パリ、レ・アールの映画館での舞台挨拶

日常が再開されたとはいえ、どこの場所でも基本的に人数制限があり、赤字営業だというが、それでも皆幸せそうな人が多い。コロナ禍で、オンデマンドの動画サービスや食料の宅配などの利用が伸びたが、やはり映画館や劇場や美術館に行くこと、テラスでカフェやアペリティフを飲むことは大切だと再認識されたようだ。

昨日、政府はワクチン接種の予定の前倒しも発表した。18歳以上の成人すべてのワクチン接種は、6月15日からと予定されていたが、5月31日(月)からになる。

感染状況も医療現場の状況も改善傾向はかわらないが、2週間後、この日常の再開の影響が悪い方向にでないことを願う。ただ、政府はもちろん、国民もこの勢いでバカンスまでいきたいようだ。

ここまで上機嫌のフランスは、きっと第二次世界大戦直後か、1998年のサッカーワールドカップ優勝以来かもしれない。