2030年までにフランスは夜行列車10路線を再開

投稿日時 : 2021/05/20 17:30

「ジャン・カステックス首相は、パリ・ニース間で再開される夜行列車に乗車」
日曜新聞Le Journal du Dimancheのサイトより。

昨日はマクロン大統領と営業再開したテラスでカフェを飲んでいたフランスの首相だが、今晩は、2017年から赤字などの理由で廃線されていたパリ・ニース間の夜行列車の再開の第1便に乗車するという。

もともとは4月に再開するはずだったが、コロナ禍で延期されていたもので、当然すでに予約で満席だ。

フランスでも夜行列車は、格安航空路線の流行や、鉄道の経営悪化などの理由で次々と廃線になっていた。ところが、早くから脱炭素化に敏感で、社会全体、あらゆる産業でその傾向にあるフランスでは、鉄道も新しい時代を見据えた取り組みを始めており、その一つが、夜行列車の再開だ。

環境に優しくなく、21世紀の暮らし方にあっていない航空機での移動や自家用車の移動よりも、鉄道での移動が、時間をかけてもよしとされる。しかも単に大都市間の移動だけではなく、地方を繋ぎ、地方を再活性化するという役割もあるという。