寂しくなるパリの家具インテリア

投稿日時 : 2023/12/21 17:40

「パリ、デザインショップ、“ザ・コンラン・ショップ”が閉店」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

今週、30年以上、パリのボンマルシェの横で営業していて、日本人の観光客や住民にも人気だったザ・コンラン・ショップが閉店した。ロンドンから始まった店舗ではあるが、デザイン性の高い家具や雑貨などで、パリの店も人気だった。

11月末から閉店セールをしていたが、ついに30年以上にわたる歴史が終わった。

フランスでは、フランス国内に25店舗を展開している家具・インテリアグループ、Habitatも、先月から、裁判上の更生手続き(Redressement judiciaire)が進められており、今月末には、正式に倒産の手続きが始まるとされている。ただ、アビタの場合は、急に倒産が発表されたこともあり、11月末にソファーなどを注文して支払いまでした消費者は、おそらく、商品が届くことはなく、会社の倒産に際しては、まずは仕入れ先の会社や従業員への支払いや保証が優先されるために、消費者はほぼ泣き寝入りになるとされている。それでも、すでに消費者が共同で払戻などができるように、ウェブサイトを立ち上げる動きもでている。

アビタもフランスらしい家具やインテリアで人気だったが、ザ・コンラン・ショップや、他のアパレル会社などと同じく、コロナ禍、インフレ、光熱費や原料費の高騰などの影響をうけて、次々に倒産している大きな時代の流れに乗ってしまったようだ。