“ロング・コロナ”の脅威

投稿日時 : 2021/04/23 17:30

「Covid-19:フランスで患者の10人に1人を襲う疾患、”Covid long(ロング・コヴィッド、ロング・コロナ)”で分かっていること」
ニュース専門国営ラジオ局France Infoのサイトより。

昨晩、カステックス首相は、今後のスケジュールなどを発表した。学校の再開、5月半ばから状況によってテラスや文化施設の再開などは、予想されていたとおり。ただ、首相から明確にスケジュールが発表されたことは、それに賛成するにせよ,批判するにせよ、物事が進んでいる感じはする。

学校の再開についても、教員を優先的にワクチン接種の対処とするとか、今後は、1人でも感染者が出れば、そのクラスは学級閉鎖という基準をしめし、変異種の感染が大きい国についても、それらの国(まずは5カ国:ブラジル、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、そしてインド)から到着した人には10日間の隔離という方針も示した。

首相も、フランスの感染状況は改善に向かっているという判断でのこれらの方針だ。

こうした現在のフランスで話題にされているのが、フランス語で、「コヴィッド・ロン(グ)」(日本語だと、「ロング・コロナ」だろうか)。日本だと、まだあまり取り上げられなく、取り上げられていても、「後遺症」として取り上げられ、あたかもコロナが「終わった後」の症状のようだが、フランスでは「長引く」コロナという取り上げられ方だ。

昨日は、マクロン大統領もパリ郊外の病院で、この「ロング・コロナ」にかかっている患者の元を訪れた。

フランスの国会では2月にすでに、こうした「ロング・コロナ」についても補償の対象とするとし、研究機関でもこの症状の研究が進んでいるという。

また、昨日、カステックス首相は、フランスで一回のワクチン接種を受けた人は1400万人近く、国民の2割、高齢者や医療従事者に関しては7割を超えたと発表。あいかわらずアストラゼネカのワクチンは敬遠されているが、順調に進んでいるようだ。