エコロなフランス人

投稿日時 : 2019/09/18 18:30

Le Monde紙のサイトより。「エコロジー:今ではフランス人の一番の関心事」

日本では内閣改造で、小泉進次郎氏が新しい環境相になり、新大臣が「環境問題は世界でももっとも重要な課題だが、日本ではまだ小さい」と言っているように、近年のフランスでの環境問題の重要性は明らか。

それが数字としてはっきりしたのが、Le Monde紙が報じた世論調査の発表だ。2013年からIpsos Sopra-Steriaによって行われている調査「Fractures françaises(フランスの分断)」によると、ここ3年の、フランス人の環境問題に対する関心はコンスタントに伸びているという。

四季の変化が大きく、台風などの自然災害が多い日本では近年の気候変動にそれほど敏感ではないかもしれないが、フランスでの近年の猛暑、自然災害、そして大気汚染、さらには無農薬の流行など、環境問題が切実な現実問題として、景気や年金問題(そしてフランスでは移民問題)と同等、あるいはそれ以上の関心事となっている。

そして、最新の調査での傾向からは、これまで環境問題にはそれほど関心がなかったシニア層(60歳以上)や労働者階級などでも重要な問題として取り上げられていることがわかったという。若い世代や、都市部に住む高学歴の社会人など(「無農薬の野菜を食べて、自転車で街を走る左派系のおしゃれさん」というイメージ)が環境問題に関心があったが、そのイメージが崩れ、もはや国民の最大の関心事になりつつあるようだ。