本日の日本のニュース@フランス

投稿日時 : 2019/09/10 18:30

Le Figaro紙のサイトより。
「日本は福島の原発汚染水を海へ廃棄しなければならなくなった。」

このニュース、報道されて数時間後の現在、日本では、環境相が記者会見で「(海へ)放出して希釈する他に選択肢はない」の述べた、ということを報道するだけのものが多い。

一方、フランスの報道では、福島原発の現状について、その汚染水問題を喚起(上記のル・フィガロ紙では、2020年までに汚染水の保管場所がなくなるとTEPCOが発表していたと記載)し、この発言は「一意見」に過ぎないものの、すでに緊張関係になる韓国との関係にも影響があるかもしれないと指摘、同記事の締めくくりは、海に面した原子力発電所は、定期的に、比較的危険ではないとされるトリチウムを排出しており、TEPCOも2018年に汚染水の貯蔵庫にはトリチウム以外の汚染物質があると認めていたと喚起している。(*下記に原文)

日本のニュースだけ見ると、環境相の「個人的」な発言という点が強調されているように読めるが、フランスのニュース[ロイター通信経由]だと日本の原発(汚染水)問題が解決されていないことがまずは伝わるように読める。

Les centrales nucléaires situées en bord de mer rejettent régulièrement dans l’océan de l’eau contenant du tritium, un isotope d’hydrogène difficilement séparable, considéré comme étant relativement sans danger. Tepco a cependant reconnu en 2018 que l’eau contenue dans les réservoirs contenait d’autres contaminant que le tritium.