みんな新年度

投稿日時 : 2019/09/09 19:00

Le Point誌のサイトより。「“ジレ・ジョーヌ”:暴力が目立った“新年度”」

日本では、関東地方に接近した台風の話題が目立ったこの週末だが、フランスでは、学校や政府、会社がバカンス明けの新年度を迎えただけではなく、組合活動もバカンス明けで再開、パリ市をはじめとする来春の市長選挙への動きも始まるなど、まさに新年度という雰囲気。そのなか、ジレ・ジョーヌも“バカンス明け”で、この土曜日のフランス各地のデモをとりあげたニュースが週末から月曜日にかけて多かった。

一番「映える」のが、モンペリエでのデモ。警察発表によると、2000人(主催者発表では5000人)の“ジレ・ジョーヌ”のデモ参加者の中に500名ほどの“Black blocks”が入り込み、警察車両に火をつけるなどの暴力行為に及んだ。

パリでの参加者は800人程度で、比較的少なかったというが、それでもフランス各地でジレ・ジョーヌの運動も再開したようだ。

ただ、これを報じるメディアも、日本での台風報道のように、燃やされた車両や壊された店舗のショーウィンドウなどの映像を流し、怪我人や逮捕者の情報が先行し、ジレ・ジョーヌが何を要求していたかなど(そもそもたいした要求はない、ということかもしれないが)はほとんど報道されていない。

日本の台風はあと1か月くらいだろうが、フランスのジレ・ジョーヌは年末までさらに大きくなるのだろうか。これは台風よりも予測不可能だ。