臨機応変、あるいは右往左往

投稿日時 : 2022/01/07 17:30

「学校のCovid-19:新学期が始まって4日で対応原則が緩和される」
地方紙 La Dépêche du Midiのウェブサイトより。

日本でもオミクロン株による感染者数の急増にあわてだした感じだが、その数週間先をいっているのがフランスだ。

日本では全く施行されていないワクチンパス(今はまだ「衛生パス」)の運用も、感染症対策でフルに活用されており、追加接種も進んでいる。それでも先日の大統領の発言のように、唯一の武器であるワクチン接種をすすめるべく次々と対抗策を実行している。

本日の動きは、小学校などに関するものだ。すでに先月は新しいルールで、ウィルスを最も媒介しているとされる学校への対応策を発表していたが、今月に入って、新学期からはたちまち子どもたちの間での感染が相次ぎ、あっというまに学級閉鎖が急増。

昨日までは、濃厚接触者とされた同級生には4日間で三度のPCR検査などが課されていたが、もはや感染が多すぎて全ての濃厚接触者の子どもに手厚い検査をすることはできず、細かな条件はあるが、例えば、家族内での濃厚接触の場合は、7日間の隔離のあとに陰性検査を受ければよいだけになる。

来週からは衛生パスがワクチンパスになるはずのフランス。すでにかなりの新規感染者数だが、それで押さえられるかどうか。