状況は、厳しいと言うよりも、危機的。

投稿日時 : 2020/10/27 18:00

「専門家会議は、実際には毎日10万のCovid-19の陽性が出ていると推定」
地方紙L’Unionのサイトより。

日本では一日の感染者数が1000人どころか、500人も超えないが、フランスではついに5万人を越え、さすがに日本でも大きくとりあげられた。

また、日本では感染者数もそれほど多くはないこともあって、すでに解散した専門家会議などの感染症専門家の発言力も大きくないが、フランスではそれなりの権限と権威を保っている専門家会議(Conseil scientifique)は、ここ10日のフランスでの爆発的とも言える感染者の増加には、第二波の警鐘をならしていた専門家ですら驚きを隠せないという。

さらに、一日に5万人という数字は、現実を反映しているとは言えず、現実には一日に10万の新規感染があるほど、ウイルスの蔓延は早いとしている。この理由としては、すでに冬の気配が訪れているフランスで、寒さがウイルス感染の拡がりに拍車をかけているのではとしている。

政府は、今日にもさらなる厳しい対応策を発表するという。最悪のシナリオでは、日本で言うと「想定外」としていた「ルコンフィヌモン:再ロックダウン(再自宅隔離))」すら政府は検討を始めているという話もある。首相や政府関係者の発言も、国民に向かって、この最悪のシナリオ(しかもクリスマス時期にまたもや全国で自宅隔離というシナリオ)を避けるために協力を求めている。