追加の四週間(最短でも)

投稿日時 : 2021/03/19 17:30

「Covid:マクロンは、第三波を迎え、フランス国民の1/3を再度自宅隔離に」
経済紙Les Echosのサイトより。

もちろん日本でも報道されているが、フランスは本日24時から三度目のコンフィヌモン(自宅隔離、ロックダウン)に入る。

日本の首都圏の非常事態宣言が解除されるのとは正反対の舵を切ることになった。もちろん、感染状況は違うが、

ただし、今回の自宅隔離措置は地域限定で、パリとその周辺などを含む16の県に限る。さらに、今回は証明書付きの移動は時間制限はない(が、自宅から10kmの範囲)。そして、本屋やCDショップは、「生活必需品」と同様に営業してもよいとされる。また、学校も開いたままだ。また21日からの夏時間に会わせて、夜間外出制限も開始時間が18時から19時になる。

発表したカステックス首相は、「freiner sans enfermer」(閉じこもることなく、ブレーキをかける)という表現を使った。コンフィヌモンという「閉じこもり」ではあるもの、感染症拡大にブレーキをかけるという戦略だとしたようだ。

医療関係者や専門家は週末だけのコンフィヌモンは意味が無いという意見が大半だったので、今回の4週間のコンフィヌモンは受け入れられているようだ。ただ、パリ市民などがどういった行動をするかはこれからだ。これまでの二度のコンフィヌモンよりも、「ゆるい」面もあるが、すでに今日のうちにコンフィヌモンにならない地域に疎開しようとする動きもあるといい、本日のこうした列車はすでに満席だという。そして迎え入れる地方の都市では、パリジャンにはもう来て欲しくないという人の声も聞こえている。

この三度目のコンフィヌモンの効果が見られるのは10-14日後。パリ市民などの行動にかかっているといってもよいかもしれない。

そして、日本から見るとかなり厳しく見える対応策だが、「最低」の四週間で、今後の感染状況や医療体制の状態によっては、コンフィヌモンの中身が厳しくなったり、現在地域的な対応が拡がったり、もちろん、延長もありえることは明かだろう。