オリンピックのメインスタジアムがワクチンドームに

投稿日時 : 2021/03/22 18:00

「スタッド・ド・フランスの”ワクチンドーム”:開館時間、対象者…。巨大サイトについて知るべきこと、5つ」
Le Parisien紙のサイトより。

週末から三度目のコンフィヌモン(自宅隔離、ロックダウン)が始まったパリ(他15の県)。ところが、週末の陽気もあり、「ゆるく」なったコンフィヌモンで、セーヌ川沿いなどは、多くのパリ市民で賑わったという。自宅から10キロ以内という行動制限も、パリでは多くの住民がパリ市の中心を流れるセーヌ川に来られるし、セーヌ川でなくとも公園に行ける距離だ。

「ゆるくなった」制限、春の陽気、そして市民のまさに日本で言う「コロナ疲れ」もあり、今回の3度目のコンフィヌモンはどのくらいの効果があるか、すでに懐疑的な意見が多くなっている。

政府も打つ手がなくなってきているが、唯一の希望であるワクチン接種の体制は進めており、パリ近郊で最も大きなスポーツ施設であり、2024年のパリ・オリンピックのメインスタジアムになる予定の、スタッド・ド・フランスが4月上旬からワクチン接種の会場になるべく準備が進んでいるという。

予定では、毎週1万のワクチン接種で、月曜から土曜まで、そしてワクチンの供給が充分であれば日曜日も開くという。先週はマルセイユの大型スタジアム、マルセイユのサッカーチームのホーム(日本で言うと、甲子園球場)でワクチン接種が始まっている。

フランスのこの話題を知ると、日本では、国立競技場はもってのほか、東京ドームや甲子園、あるいは武道館をワクチン接種の会場に使うという話が出ていないことに気づかされる。

20Minutes紙のサイトより。
21日のパリ、セーヌ川沿いの写真。
以前に紹介したcovidtracker.frより。
上左:新規陽性者数。上右:重傷患者数(緑のラインが政府による目標値)
下:陽性率(色が濃いほど高い)