緊急事態宣言を解除する日本とは逆に

投稿日時 : 2021/03/18 18:00

「予算:2020年の危機での支出は、下方修正され、1600-1700億ユーロに」
経済紙Les Echosのサイトより。

フランスでは本日(木曜日)の18時、カステックス首相が新しい方針を発表する。フランスのメディアでは昨夜から、そして今朝の早朝からも、いよいよパリ地域もこの週末からコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)が発動されるといわれている。ただ、ぎりぎりまで、マクロン大統領も含め、政府内ではどのような対応策を、どのような表現で発表するかを検討中という。

パリ周辺地域を含めたこれまで制限が厳しくなく、重症患者数が多い地域などには、新しい対応策が発表されるはずだが、週末だけなのか、ある一定の期間なのかまだ決まっていないようだ。しかし、重症患者数が減らなく、新規感染者数も増加傾向に転じてきたフランス。いずれにせよ、感染症対策は厳しくなる。

そんななか、フランス政府の発表によると、昨年秋、政府はコロナ禍による政府の支出は1860億ユーロと見積もっていたが、実際は1600-1700億ユーロに下方修正されたという。大きな修正ではないが、数少ない良いニュースの一つだという。また、TVA(付加価値税。消費税のようなもの)の収入も、2021年1月は、昨年と同程度だったという。もちろん、フランス「でも」コロナ禍はまだ(まだ)続きそうで、これらの数字も最新の予想で、最終的なものではないが、それでもポジティブなことはあるようだ。

パリでも東京でもCovid-19の新規感染者は再び上昇傾向にある。しかし、東京では非常事態宣言が解除されるというが、すでに夜間外出制限が発動中のパリでは今週末から新たに厳しい対応策が発動されるといわれている。

そして、フランスでの非常事態宣言(état d’urgence sanitaire)は、もう9月まで延長されるという話しも出ている。(現在は6月1日まで)