そう簡単には収まらない農業従事者の怒り

投稿日時 : 2024/02/21 17:30

「農家の怒り:大統領宮の会合後に進展、“しかしまだ不充分”」
地方紙Midi Libreのウェブサイトより。

いよいよ今週末に迫ったSalon de l’agriculture(農業見本市、農業祭り、農業サロン)。昨日は、ついに大統領が農業従事者の二つのメインの労働組合の代表を招き、さらに具体的な提案をし、今日も首相からさらに発表がある。

それでもここ数日も、まだまだ農業従事者の怒りは収まらず、高速道路でのデモ活動や、スーパーマーケットや地方自治体の関連施設に対して抗議の行動をとるなど、大統領も開会日に訪れる農業見本市の開催を前に、政府に対するプレッシャーを強めている。

毎年この時期に開催される農業見本市。「農業」というが、特に畜産業やチーズ等の酪農も含まれ、年に一回1週間以上開催されるこの「農業見本市」は、日本で言うと、全国規模の大地方物産展のようなおもむきで、さらに言えば、日本でよくあるところの「大北海道展」がフランス全国規模で年一回開催されるという感じだろうか。

そして、このイベントは、政治イベントでもあり、歴代大統領は、何時間も会場を回って、各地方の生産物を美味しそうに食べて、飲んで、生産者たちと語り合い、牛などをなでるなど、大統領や政府官僚だけではなく、あらゆる政治家が訪れるような重要なイベントだ。

そこで、当然、農業従事者たちが政府に要求をするには当然のタイミングだという。

農業見本市の開催は今週末から3月3日まで。それまでにいろいろな動きがあるはずだ。