フランスのテレビはコカコーラの実態を暴露。

投稿日時 : 2022/07/28 17:30

「“コカコーラ、汚染のリーダー”、プシュッと抜けているリサイクル」
L’Obs誌のウェブサイトより。

7月26日、フランスとドイツが共同運営しているテレビ局、ARTE(アルテ)で放映されたのは、2021年に制作された、コカコーラ社に関するドキュメンタリー。

この放送を受けて、フランスの新聞などのメディアでは、このドキュメンタリーが明らかにしたコカコーラ社の実態をまとめている。

世界中の飲料の1/4はコカコーラ社のもので、一分で20万本が生産されているという。それがもちろん全てプラスチック製品だ。コカコーラ社は公式には生産しているペットボトルの半分はリサイクル「可能」と発表しているというが、「リサイクルされたもの」とはいっておらず、現実にはリサイクル原料よりも新品でペットボトルを作るほうが安上がりで、使われたペットボトルも実態は半数以上がリサイクルされていないという。

もちろん、世界的企業の責任は大きく、その株主たちの責任も大きいというが、一分で20万本も生産しているということは、それだけ消費者が買うということで、消費者側が買わなければ、これほどの生産もされないということだという。

フランスではマクドナルドやコカコーラなど、アメリカを象徴するような巨大企業が毛嫌いされるが、実際は、若者などはマクドナルドもコーラも好きで、Netflixも見て、アマゾンで買い物している。環境意識や、消費行動などには「意識高い」系の意見が見られるが、なかなか現実は違うようだ。