客を助けるか、従業員を助けるか。

投稿日時 : 2020/07/29 17:45

観光:臨時失業の延長は「12月まで」とジャン=バティスト・ルモワンが約束。
国営ニュース専門ラジオ局France Infoのサイトより。

日本のGo Toキャンペーンは、観光客を支援するという、「お客様は神様」という日本らしい政策だが、本日、ラジオニュース番組の生出演でフランスの観光担当大臣は、観光業界で働いている人たちに「臨時失業」手当を12月まで延長すると約束した。フランスのこの支援策は、まさに働く人の権利を大切にするお国柄だろうか。

Covid-19でコンフィヌモン(自宅隔離。日本で言うロックダウン)の期間から、政府の対応策の一つとして「臨時失業」という策が講じられている。これはかいつまんでいうと、従業員を一時的に失業とすることで、会社側は給料を払う必要がなく、従業員も失業手当が保証されているという社会保障制度だ。

ただし、この「臨時失業」は業種によっては解除がはじまっている。そこで、もっとも影響を受けている観光業界には、この「臨時失業」の制度適用の期間を延長するということだ。ただし、9月まではこれまでどおりの「臨時失業」制度だが、それ以降はCovid-19の影響などを考慮して判断するという。