フランスの尾見会長は「世代の問題」と語る。

投稿日時 : 2021/01/29 18:00

「コロナウィルスとコンフィヌモン:デルフレシィによると政府は“世代の”選択を迫られている」
20 Minutes紙のサイトより。

日本でも政府が2月7日までとされている非常事態宣言をどうするかに頭を悩ませているが、フランスも、三度目のコンフィヌモンをどうするかで政府も悩み、メディアなどでも様々な憶測や推測がされている。

今週初めから、いつマクロン大統領が発表するかといわれて、もう週末を迎える。日本と同じように感染症対策(フランスの場合は18時からの全国一斉外出制限)の効果の科学的分析をまち、さらには今では感染者の一割と言われる変異株(専門家によっては、もう変異株ではなく、新たなウイルスといっている)の影響も判断したうえで、経済状況はもちろん、フランス人の精神状態も判断したいというのが一般の見方だ。

なかなか政府から発表が無い状態が続いたことで、メディアでは、政府側は情報を小出しにしながら、国民にこころの準備をさせているとか、裏で関係団体などとの話し合いをして、コンフィヌモンの条件などを協議しているともされている。

次々と発表される世論調査でも、国民の9割はコンフィヌモンは免れず、受け入れるとしているが、半数以上はその条件は受け入れがたいと答えるなど、国民の心持ちも揺れ動いているようだ。

そこで、日本の尾見会長にあたる、フランスの専門家会議の代表、ジャンフランソワ・デルフレシィ氏は、特に若者の精神状態を心配しているという。現在の政策の方針は、「年長者の健康の保持を優先し、それは若者の健康(心身とも)をないがしろにしている」ようだという。

第三のコンフィヌモンは、すでに発動される、されないという問題ではなく、いつ、どのように発動されるかというのが一般の見方で、今週末、あるいは週明けには発表があるようだ。そこでも、若者への制限はさけ、学校も閉鎖はないとされている。

まだ40代のフランスの大統領は、まさに若い世代と年長世代の間の世代、どのような決断をするのか。フランスのやはり40代の厚労大臣も、18時からの外出制限では不十分とし、「締め付け」という抽象的な表現で今後の方針を示唆しているが、どのような方針が示されるのか。