これが本当の「引き締め」

投稿日時 : 2021/02/01 18:00

AFP(Agence France-Press)のツイッター投稿より。

日本ではあくまでも「お願い」ベースで進む感染症対策だが、フランスは「制限・禁止」。つまりはっきりと罰則がある。

すでに10月末から営業「禁止」で、これが4月まで続くとされるフランスの外食産業。もちろん、国からの支援は、単純に日本と比べることはできないが、手厚い。

しかし、今週末から18時からの外出制限の取り締まりも厳しくすると内務大臣が語ったように、経済大臣も、外食産業について、闇営業はもちろん、政府への「反抗」のようにおおっぴらに営業する店舗については、1か月の補助金の停止、さらには再度強行開店すれば、永久に補助は受けられなくすると、発表した。

コンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)はしないものの、あきらかに「締め付け」を厳しくするというのが、フランス政府の方針のようだ。

世論調査では、コンフィヌモンは受け入れるが、その条件は受け入れないという、矛盾しているようなフランス国民の心情があり、1回目、2回目と、コンフィヌモンが繰り替えさえれるたびに反対する人の割合も増えてきているともいわれる。誰も望まないコンフィヌモンを避けての苦肉の策が一連の引き締め政策だろうか。年末年始の休みに人気だった海外県への渡航も厳しく制限されるなど、コンフィヌモンをさけながら、締め付けられるところは締め付け始めているようだ。

カステックス首相は11月にすでに、「勝負の月」とか、「厳しい」とか言っていたが、2月もまだまだ厳しいようで、始まって1か月以上経つワクチン接種もワクチン不足が語られるなど、いろいろな具体的な対策は講じられているものの、状況の改善はまだ見られない。逆に言えば、改善しない状況でも、できることはどんどんやっていく、とも見えるだろう。