フランスの消費は好調!

投稿日時 : 2021/01/12 18:00

「COVID:2020年末、フランスの消費は激しく再上昇」
経済紙Les Echosのサイトより。

フランスでのカード決済を分析したところ、一般店舗やウェブでの消費行動は、昨年の12月と比べても4%の上昇で、デコンフィヌモン(自宅隔離解除)以降、フランスでの消費行動が上昇傾向にあることが裏付けられた。

会食は大人6人以下を推奨された年末も、例外的な大きな違法パーティーなどが大きく取り上げられ、日本でも話題にされたが、普通の大多数のフランス国民は、家で年末を過ごしたようだ。そこで、年末の「ごちそう」である、フォアグラやシャンパンなども、売上を伸ばしたという。とくにフォアグラは、近年の動物愛護などで売上が下がる傾向が逆転した。

フランスではこの週末にあらたに外出制限が厳しくなった県もでてきて、あくまでも「お願い」と「自粛」ベースの日本よりは状況は厳しいが、それでもフランスの人びとは新しい生活を模索し、メディアもこの新しい生き方や行動に注目している。

食料品の他、書籍の購入もそんなに悪くないという。さらに、日本の宅急便のような配送インフラがないフランスでは、オンラインショッピングの形態として機能しはじめているのが、「Click and Collect」(クリック・アンド・コレクト)だ。これは、日本でもあるように、アマゾンなどの大手ウェブショップで購入した商品を近所のコンビニなどで受け取るというシステムではなく、近所の書店などへの注文をウェブ上からして、品物をこの店舗に自分がとりにいくというシステムだ。店舗内での接触はさけながら、ローカルな商売を選ぶという、消費行動だ。

食料品も地産地消、国産品を好み、遠い国から環境に悪い輸送手段で運ばれてくるものは避けて、あらゆる地場産業を支援する。この傾向はコロナ禍以前からあったが、多くのフランスのメディアでさまざまな解説者や専門家がいうように、コロナ禍は、そうした傾向を加速させたという。Click and Collectのほかでは、マルシェなどの露天の肉屋や魚屋などでも、タッチタイプのカード決済の導入が進んでいるという。

日本ではせいぜいデジタル化があるが、そこまで進んでいるわけではない。フランスでももちろんデジタル化も加速しているが、人びとの生活様式、生活意識も変わってきており、さらにこの現代的な現象についてメディアでも語られているのがフランスだ。