ガソリン値上げでユーザーを増やしたサービス

投稿日時 : 2021/10/20 17:30

フランスでは本日、政府が急激に価格が上がっているガソリンに対して何らかの対応を発表するとされている。すでにガソリン供給会社に経営努力をするように迫ったが、利益は販売価格の1％程度で、半分以上は税金だと反論された。価格の高騰は世界と同じく、収まる気配はなく、フランスではガソリンや電気やガスの高騰が社会不安・不満につながり、大きな社会運動になる危険がある。

考えられる対策は、ガソリン税の軽減か、「ガソリンチケット」のようなものを困っている層に配布することとされている。税金の軽減は、経済的に余裕がある人たちにも公平になってしまったり、その後に元に戻しにくいなどというリスクもある反面、「ガソリンチケット」はピンポイントで困っている人たちに届けられれば短期的な解決策となりうる。それでも、対象の基準をどうするかが問題とされる。

そして、このガソリンの値上げによって利用者を拡大しているのが、すでにサービスを開始して15年になるBlaBlaCar（ブラブラカー）というカーシェアリング。全世界ですでに1億人のユーザーがいて、フランスでは2000万のユーザーがいるという。ヨーロッパで特に拡がっているもので、9月に入ってからは22カ国で毎週45-50万人の新規ユーザーがいるという。これはもちろん、世界中で起きているガソリンの値上げが原因だという。

700名の社員がいるというBlaBlaCar、上場もまもなくとされるが、来年半ば以降だとされているという。