フランスはオリンピックの前にはこれ、オリンピックよりもサッカー、ユーロ杯。

投稿日時 : 2021/05/28 17:30

「”ウェルカム・ベンゼバック”:クレールフォンテーヌの入り口で芸人のいたずら」
Le Parisien紙のサイトより。

先日、フランス人が喜んでいたのはテラスの再開とベンゼマがサッカーのフランス代表に戻ったことだった。代表チームの練習場所でありホームのクレールフォンテーヌには、2週間後のサッカー欧州選手権のスタートを前に代表選手が集まり、もちろんメディアでも大きく取り上げられている。

そこで、ほぼ全てのテレビニュースなどで取り上げられたのが、絵に描いたようなファンで、「おかえり、ベンゼマ」を英語でもじって、「Welcome BENZEBACK」と書いた手製のプラカードを持っていた男性。

フランスのテレビ局はもちろん、AFPも熱狂的なファンとして紹介し、AFPを引用する海外メディアでも、絵になる映像として使われた。

ところが。

実は、これは、スポーツ紙 L’Equipeがやっているスポーツ専門チャンネルでよくでている芸人(Humoriste)だったことが判明。さらに、L’EquipeもそのウェブサイトでAFPの情報として、熱狂的なファンとして掲載。

この件が明らかになっても、別に誰かに非難がよせられるわけでもなく、まさに「ユーモア」として紹介され、当人もさらに別のテレビ番組などにゲスト出演して、「お手柄」のように取り上げられている。

フランスの感染状況はいまのところ驚くほど急激に良くなっているという。このままであれば、6月9日にデコンフィヌモンの次の段階も順調に始まり、さらに日常の再開が現実的になるなかでユーロ杯が始まる。ベンゼマもいっしょに。ローランギャロスも始まり、カンヌ映画祭も控えているフランスは、本当にもうあと一息のように見える。